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創作短編小説です。 基本的にダークです。 ですので、死とか血とかでます。 ホラーです。
April / 20 Sun 07:35 ×
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December / 29 Fri 21:52 ×
四六時中、一人の人間の事を考えてしまう事を『恋』と言うのでしょうか?

僕は友達に自分の気持ちを打ち上げました。

「一日中、あの人の事ばかり考えてしまうんだ」

友達は驚きました。そして、僕に真顔で言いました。

「それは『恋』だよ。その人の事を考えると胸が苦しくなったりするんだろ?」

僕は小さく頷きました。

あの人の事を考えると胸が苦しくて、僕は毎日辛い思いをしています。

友達は僕の告白が嬉しかったのか、僕の『恋』を応援すると言いました。

あぁ、そうか、これが『恋』なのですね。

一人の人間の事を考え、狂ってしまいそうになる思いを。

友達は僕に言いました。

「『恋』は先手必勝」

だから、僕は人気のない所にあの人―――貴女を呼びました。

貴女は時間通りに来てくれました。

空は真っ赤な夕暮れ時です。

僕は木の陰から、そっと貴女を見ました。

貴女は僕が来ないのを苛立っているようです。

時計と睨めっこしています。

ごめんなさい、恋しい貴女。

僕は恥ずかしがり屋だから、貴女の前には行けません。

僕はそーっと後ろから貴女に近づき、貴女の頭を思いっきり石で殴りました。

突然の事で悲鳴を上げることが出来なかった貴女。

僕は何度も何度も、貴女を石で殴りました。

気がつくと、貴女の美しい顔は血で汚れ醜く変形しています。

僕の手も赤く染まっています。貴女はもう、息をしていませんでした。

僕は荒い呼吸を整えました。

なんて清々しい気持ちなんでしょう。

例えるなら、僕の心は雲ひとつ無い澄み切った青空です。

僕はもう、貴女の事を考えません。

僕はずっと貴女を殺したくて、毎日、辛い思いをしていたのですから。

僕の『恋』はもう終わりました。

明日、友達に伝えようと思います。
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